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「モルト」とは
モルト(麦芽)はビールの最も主要な原材料で、一般に大麦の麦芽が用いられる。
まず麦芽って何?と言うのは当然な疑問。
まず、大麦を水に漬けて発芽させる。根が生えてモヤシ状になった大麦に熱を加えて発芽を停止させ、熱風乾燥(焙燥と言う)したものが麦芽だ。麦芽を作ることを製麦と言う。
発芽させることによって酵素により麦の中のデンプンなどが糖に分解され、ビール酵母が発酵に使うことができる小さいサイズの糖に分解されるのである。
乾燥させる時の温度によりモルトのに違いがある。温度が低いと色の薄いモルト、温度が高いと焦げて濃い色のモルトになる。
ピルスナーのような淡色のビールは色の薄い麦芽、スタウトやシュバルツのような色の濃いビールは、色の薄い麦芽に色の黒いモルトを少量使用している。
- ペールモルト〜ダークモルト
- 比較的低い温度で焙燥したモルト。コゲ色がつかないため色が薄く、淡色ビール醸造に用いられる。また糖分を分解する酵素が多く残されており、ベースモルト(ベースとなる多く配合される麦芽)として使用される。
ペールエールモルト/ピルスナーモルト/ラガーモルト
ウィンナモルト(やや高温・赤味)/ミュンヘンモルト<(比較的高温・濃色)などがある。
- クリスタルモルト(カラメルモルト)
- 麦芽をすぐに焙燥せず、水分を含んだ状態で蒸したような状態にすることで麦芽の中のデンプンの糖化を進ませてから焙燥したモルト。糖類のカラメル化が起こり甘味・ボディのあるビールになる。
- 焙煎モルト
- 酵素が能力を失うような高温で焙燥したモルト。色が濃く、ビールに焦げたような風味・香りを付ける。
チョコレートモルト/ブラックモルト
- その他のモルト
- ローストバーレイ:麦芽化していない大麦を黒く焦がしたもの。
ウィートモルト(小麦モルト):大麦ではなく小麦を用いた麦芽。
(※写真のオーガニック麦芽はおつまみとしてポリポリ食べられる)
ドイツ産オーガニック麦芽[キャラメル] 1kg
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