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スタウトとは
英語で「強い」の意。
同じ「黒ビール」として流通するシュヴァルツとはまったく別種なので注意。
このスタウトは、本当に真っ黒、漆黒のビールである。
炭酸が弱い代わりに、ズッシリ重いビールスタイル。日本人のビール感からはかけ離れた存在。
「ビールは喉越しを楽しむもんでい!」などと江戸っ子のようなことは到底言っていられない。
冬に飲むと特に美味しいビールである。
代表的な銘柄はアイルランド製のギネス・スタウト(ギネス・ドラフト)。サッポロビールが輸入しており、最近はスーパーやコンビニでも扱っているところがある。
ギネス・ドラフトは発泡機能を持つ特殊な缶で、簡単にマットでクリーミーな泡を作り出す。アルコール度数が低く、さらっと飲みやすい。
国産大手メーカー、キリンやアサヒでもスタウトを造っている。もともとはビールの消費が落ちる冬場のためのビールとして造られたらしい。流通量が少ないので、ま、誰も知らないだろう。
スタウトの特徴
非常にカラメルフレーバーが強く、苦味はあまり感じられないものが多い。
ボディはやや重い〜フルボディものまで。一気飲みは無理。
最適温度は10〜13℃。少しぬるくして。
ハイアルコールのものは〜16℃くらいまでぬるくして。
窒素カプセルの入った「ギネス・ドラフト」などは3℃程度までよく冷やして。
細かい分類
- ドライスタウト
- ギネスに代表される、伝統的なスタウト。アルコール度数は意外と低く3.8〜5%程度。
- フォーリンスタウト
- 輸出向けのハイアルコール仕様。5.7〜7.5%程度。エキスポートスタウトとも。
- インペリアル・スタウト
- かつてロシア皇帝に献上されたハイアルコール版。7〜12%程度。暖まります。。。
- スイートスタウト
- 糖質として砂糖や乳糖を加えたもの。甘味が強くかなりマッタリした味。
- オートミールスタウト
- オート麦を使用。
- ロブスト・ポーター
- 色の黒いミディアム〜フルボディのポーター。
- ブラウン・ポーター
- ややライトな茶色のポーター。
オススメの銘柄
ドライスタウトのギネス ドラフトが最も手に入りやすく、旨い。
フォーリンスタウトのアサヒ スタウトやキリン スタウトも世界的に評価の高いスタウトだが流通量が少なく手には入りにくい。
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