日本地ビール協会の「ビアスタイル・ガイドライン」によるとビールは85のスタイルに分類される。
初心者の私からすると。。。なんのこっちゃ分からん。
と言うわけで、とりあえず流通量が多いスタイルのみをかなり大まかに分類して素人でも
理解しやすいように作成していく予定である。
ビールは主に産地や色、製法などで分類される。
製法による分類では上面発酵・下面発酵が大まか。
下面発酵ビールは分かりやすく言えばラガービール。普段我々が飲んでいる喉越しスッキリのビールはほとんどがこのラガー。そのラガーのなかでもピルスナースタイルが日本で一般に「ビール」と呼ばれているものの正体である。
対する上面発酵ビールはエールと呼ばれる。ラガーのスッキリに対して、エールは味わい深いと言う感じ。このスタイルはイギリスで特に盛ん。
日本では流通が少ないが、地ビールメーカーでは大手メーカーとの差別化を図る為にこの上面発酵ビールがよく作られる。サッパリ系のペールエール、ドッシリ重いスタウト、豊潤な香りのヴァイツェンなどが手には入りやすいスタイルだ。
色による分類はライト、ダークが大まか。
英語圏ではペール(薄い)、ブラウン(茶色)、ブロンド(黄金色)、アンバー(琥珀色・濃い黄色)など。
ドイツ語ではヘルス/ヘル(淡い)、デュンケル(濃い)、シュバルツ(黒い)など。
産地による分類は主要なビール産地である地域名が付けられる。すなわち
イギリス:イングリッシュ
ドイツ:ジャーマン
ベルギー:ベルジャン
アメリカ:アメリカン
アイルランド:アイリッシュ
以上より、例えばイングリッシュ・ペールエールはイギリス発祥の色の薄い上面発酵のビール、
アメリカン・ライトラガーはアメリカ発祥の色の薄い(軽い)下面発酵のビールと推測できる。